坐骨神経痛の原因には、腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群による神経圧迫などがあります。今回は坐骨神経に関係する腰椎や骨盤の骨について少し解説します。
坐骨神経は末梢神経の第4腰神経(L5)〜第3仙骨神経(S3)が束になった神経です。
第4腰神経は第4腰痛と第5腰椎の間の椎間孔(ついかんこう)から脊柱の外に出ます。
第5腰神経は第5腰椎と仙骨の上端の間の椎間孔(ついかんこう)から脊柱の外に出ます。
椎間孔は上部椎骨の下椎切痕(かついせっこん)と下部椎骨の上椎切痕(じょうついせっこん)の間にできる隙間の事です。(L5神経は第5腰椎の椎体と下関節突起と仙骨の上端と上関節突起にできる隙間)
第1仙骨神経から第3仙骨神経は前仙骨孔(ぜんせんこつこう)から骨盤の前面に出ます。
仙椎では本来左右一対ある椎間孔が仙骨の癒合により前後の仙骨孔に分かれている。
腰神経と仙骨神経が合流した坐骨神経は、仙骨と寛骨と仙棘靭帯(せんきょくじんたい)の間の大坐骨孔(だいざこつこう)のうち梨状筋の上部の梨状筋上孔(りじょうきんじょうこう)を通り骨盤の後面に出ます。