肩関節はヒトの関節の中でも最も複雑な動きをする関節です。
肩関節には胸骨、鎖骨、肩甲骨、肋骨、上腕骨など多くの骨が複合的に関係しています。
肩関節に関連する体幹の骨について少し解説します。
椎骨(ついこつ)のの一部で上端を頭蓋骨(とうがいこつ)、下端を胸椎(きょうつい)に接続します。
胸の前方の真ん中にある扁平状の骨。上から胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部からなる。
成人の胸骨は骨盤の腸骨に次いで骨髄が多く存在し、血液の20〜30%を作っている。
鎖骨切痕(さこつせっこん)で鎖骨と胸鎖関節(きょうさかんせつ)を形成する。胸鎖関節は腕と体を繋ぐ唯一の関節です。
肋骨切痕(ろっこつせっこん)で上位の7対の肋骨と胸肋関節(きょうろくかんせつ)を形成する。
あばら骨とも呼ばれる脊椎から内臓を囲むように付く胸部の骨です。
左右12対24本の骨で上から第1肋骨〜第12肋骨と名前がついている。
第1〜7肋骨は胸骨の外側に直接結合すので真肋(しんろく)と言われる。
第8〜12肋骨は直接胸骨に直接接続しないので仮肋(かろく)・偽肋(ぎろく)と呼ばれ、中でも第11・第12肋骨は胸の前に繋がっていないので浮肋(ふろく)と呼ばれている。