腱鞘は筋肉が骨に付着するための結合組織である腱のまわりを鞘(さや)のようにパイプ状に包む組織器です。
腱鞘炎が悪化すると腱の炎症である腱炎や、腱膜や腱鞘の肥厚による運動障害を起こしてしまう事がある。
腱鞘炎の原因は加齢などによる腱鞘の変成や、指や手首の関節の使い過ぎによる手の腱鞘炎が多いです。
また、手首や指を酷使する、パソコンのキーボード入力作業・楽器の演奏者・漫画家や作家などの筆記作業などの職業に従事する方に発症が多い病気です。
最近ではパソコンやスマートフォンの普及により若年層にも発症が増えています。
腱鞘炎は、原因になっている動作を制限することで症状が緩和されます。サポーターやテーピングを利用すことも効果的です。
当院に腱鞘炎で来院される方は、日常の仕事などの癖で首や腰の動きが悪くなり腕に負担がかかっていることが多いです。
腱鞘炎は症状によっては、腱鞘を切開する手術が必要になることもあります。手首や指に違和感を感じたら早急に処置を受けることをおすすめします。